• いくらがんばっても、評価されない。
    • なんであの人が昇格して、自分はダメなんだろう。

評価されるために必要なことは、分解すると見えてきます。

    • 会社や上司から求められていることを確認する。
    • 仕事の質を上げる。
    • できるだけ早く出す。
評価されるために大事なのは、この3つです。
なかなか
私も、任された仕事をやったのに、「なんで評価が上がらないんだろう」と思っていました。

読み終わるころには、次の3つがわかります。

    • 求められていることを、具体的にどう確認するか
    • 仕事の質を、どう上げていくか
    • 効率よく、早く仕事をするには

まずは、小さく1つからです。

評価される人は、何がちがうのか

評価される人は、期待したものをちゃんと早く返してくれると思ってもらえる人だと示し、そのための3つを並べた見出し画像

収入を上げるには、仕事で評価されることも大事です。

では、どうやって評価される人になっていくのでしょうか。

ただ難しい仕事をすればいい、というわけではありません。

大事なのは、こう思ってもらうことです。

「この人に頼むと、期待したものを、ちゃんと早く返してくれる」

そのためには、

  1. 何を求められているのかを、確認する
  2. 仕事の質を上げる
  3. できるだけ早く出す

この3つを順番に、細かく見ていきます。

1. 何を求められているのかを、確認する

会社が考えている2つのこと(生産性と全体の雰囲気)と、評価するのは自分ではなく上司やほかの人だと示した見出し画像

評価するのは、自分ではなく相手

まずは、何を求められているのかを確認する話です。

自分が「こうしたい」「こうやる」と動く前に、相手が何をしてほしいのか。

それを理解しているかが、大事です。

相手が何を求めているか分からないままでは、がんばって作ってもズレることがあります。

たとえば、上司は会社から、何を任されているのか。

だから上司は、私に何を期待しているのか。

そこまで考えてみます。

同僚からどう見えているかも、同じです。

評価するのは、自分ではありません。

会社側、つまり上司や、ほかの人です。

会社側の立場に立たないと、評価されにくいんです。

では、会社は何を考えているのでしょうか。

まず、「どうやったら生産性が上がるか」です。

たとえば、ケーキを1時間に5個作っていた人が、10個作れるようになる。

これで、生産性は2倍です。

会社の仕事でも、同じです。

    • 毎週3〜4時間かかっていたエクセルの作業を、5分にする
    • 見積書や報告書を、毎回ゼロから作らず、ひな形にする
    • 「あの資料、どこだっけ?」と探す時間を減らす

成果につながらない時間を減らすのも、商品を多く作るのと同じです。

上司は会社から、売上を上げることを求められています。

だから、こう考えます。

    • 「毎週作っているこの資料、2時間かかっている。ひな形を作れば30分で終わりそう」

そうやって、売上につながる仕事に使える時間を増やすことにも、価値があります。

もう1つは、「どうやったら全体の雰囲気が上がるか」です。

やらないといけないけれど、めんどくさい。

そういう仕事は、どの職場にもあります。

みんなが苦手なことを、自分が得意になる。

それだけで、まわりの人が楽になります。

みんなのやる気が上がれば、生産性も上がります。

「そんなの、できない」と思うかもしれません。

でも、身近なことでいいんです。

上司から「今月の営業成績をまとめて」と言われたとします。

売上と件数を、並べるだけで終わらせない。

    • 先月より減った商品
    • 売上が伸びた担当
    • 失注が多い理由

ここまで分けて、「来月どうするか」まで考えておく。

    • 頼まれた作業を、勝手に増やすのではありません。
    • 相手が次に聞きそうなことを、先に用意しておくんです。

始める前に、「何のために」を確かめる

次は、仕事を始める前に、ゴールを確かめる話です。

「できた」と言えるのは、どんな状態なのか。

それを、最初に確認しておきます。

    • だれが、何をやるのか
    • いつから、いつまでにやるのか
    • どこで使うのか
    • なぜ、この資料を作るのか

ここが分かっていないと、相手が思っているものとずれます。

たとえば、同じ「営業の資料」でも、ちがうんです。

    • 社内で数字を確認する資料なのか。
    • お客さんに見せる資料なのか。

目的がちがえば、作るものも変わります。

    • 「10ページくらいでいいですか」
    • 「予算はいくらまで使えますか」

こう聞けば、量やお金も確認できます。

最初に確認しておけば、「思っていたものと違う」が減ります。

その中でも、とくに大事なのが、「なぜやるのか」です。

なぜなら、目的がちがっていたら、一生懸命やっても役に立たないからです。

目的がずれたまま作ると、まるごとやり直しになることがあります。

がんばった分だけ、もったいないんです。

たとえば、売上の資料を作るにも、目的はいろいろあります。

    • 「なぜ売上が落ちたのか」を見やすくしたい
    • 来月、目標を達成できそうか知りたい
    • どのお客さんに営業するか決めたい

だから、仕事を頼まれたら、「何を作ればいいですか」だけでは足りません。

    • 「これは、何のために使いますか」
    • 「○○のために使う、という理解で合っていますか」

そこまで、確認します。

ただし、聞き方には注意が必要です。

    • 「それって、やる意味ありますか」と言うと、相手を否定しているように聞こえることがあります。

そうではなく、こう聞きます。

    • 「何のために使うのかも、確認していいですか」
    • 「どんな状態になれば、うまくいったと言えますか」

これなら、目的を確認できます。

目的を疑うのではありません。

目的を理解してから、動くんです。

急ぎか、大事かで、仕事に順番をつける

次は、仕事に順番をつける話です。

    • 「仕事は、優先順位をつけてやる」

当たり前だと思うかもしれません。

でも、意外とできていないんです。

では、どうやって順番をつけるのか。

「急ぎなのか」「大事なのか」の2つで見ていきます。

    • 急ぎで、大事
    • 急ぎではないけど、大事
    • 急ぎだけど、そんなに大事ではない
    • 急ぎでも、大事でもない

仕事を急ぎか大事かの4つに分けて、最初にやる・予定に入れておく・やめたり楽にしたりする、と順番をつける図解

まずやるのは、急ぎで大事なことです。

「今日中に、会議の資料を作る」のような仕事は、最初にやります。

急ぎなら、大事でなくても、つい先にやってしまいます。

急ぎではないけど大事なことには、締め切りがありません。

今日やらなくても、だれにも何も言われません。

だから、そのまま忘れてしまうことがあります。

急ぎでも大事でもないことも、あります。

「昔からずっとこうやっている」という理由だけで、なんとなく続けている作業です。

なかなか
私も、毎週、会議用に同じ資料を作っていたことがあります。

でも確認してみたら、そのページは何か月も会議で使われていませんでした。

「昔から作っているから」という理由だけで続けていたなら、作るのをやめるという選択肢もあります。

    • 毎回やっているけど、本当に必要なのか分からない作業。
    • もう少し、なんとかならないかと思う作業。

自分の任された仕事だからと、あまり意味のない作業をこなして、仕事をした気になってしまうこともあります。

こういう作業を、やめたり、楽にしたりする。

それで空いた時間で、新しい価値のある仕事をやっていくことが大事です。

そして、急ぎではないけど大事なことは、予定に入れておきます。

「この仕事は、この日のこの時間にやる」と先に決めて、カレンダーに入れておく。

時間になったら知らせてくれるようにしておけば、大事なことを忘れずにできます。

なかなか
私は、iPhoneのリマインダーを使っていました。

急ぎかどうかは、「いつまでにやらないといけないか」を確認しておくと分かります。

やることは、こうです。

急ぎか、大事かで、仕事を分ける。

分かったら、順番にカレンダーに入れて、知らせが来るようにしておく。

そうすれば、大事で急ぎのことから、順番にできます。

急ぎの仕事は、放っておいても目の前に出てくるものです。

でも、大事だけど急がない仕事は、自分で予定に入れないかぎり、後回しになります。

私の場合は、毎月、会社が出している情報を読んで感想を書く仕事が、そうでした。

だから、「時間があったらやる」ではなく、先に予定に入れておくんです。

予定に入れるときに、気をつけてほしいことが1つあります。

使う時間も、決めておくことです。

私は、与えられた時間を、使い切ってしまいます。

たとえば、「今日は一日、掃除をする」と決めた日。

本棚を並べ直したり、昔の写真を見始めたりして、気づけば夕方になっています。

でも、「友達が1時間後に来る」となれば、ちがいます。

床の物を片づけて、掃除機をかけて、机を拭くところまで、1時間でいけるんです。

出かける準備でも、同じです。

「10時ごろ出ればいい」と思っていると、スマホを見たり、服を選び直したりして、10時を過ぎます。

でも、「8時15分の電車に乗る」と決まっている日は、その時間に合わせて準備できます。

本当に必要なことは、ふえていません。

ふえたのは、かけた時間だけです。

そういうことが、あります。

仕事でも、同じです。

イギリスの歴史学者パーキンソンが、1955年にこう書いています。

「仕事は、与えられた時間いっぱいに膨らむ」

だから、カレンダーに入れるときは、使う時間も、できるだけ区切っておきます。

「終わるまで」ではなく、「ここまで」と決めるんです。

2. 仕事の質を上げる

仕事の質を上げる近道はなく、量をこなすしかないこと、少し難しいくらいがちょうどいいことをまとめた見出し画像

質を上げる近道は、ない

次は、2つ目の「質を上げる」について、考えましょう。

質を上げるとは、要するに、相手が求めていること以上の仕事をする。

そういうことです。

こう聞くと、「そんなの分かっている。方法を教えてほしい」と思うかもしれません。

でも、近道や「こうすれば質が上がる」という方法は、ありません。

それが、本当に言いたいことなんです。

質が高いとは、中身が相手の期待を超えていることです。

そこまで行くには、圧倒的な量をこなすしかありません。

最初から質や効率ばかり気にしていると、数をこなす前に止まってしまいます。

数をこなすうちに、「ここはこうしたほうがいい」が見えてきます。

スピードも、あとから付いてくるものです。

もちろん、「100回やったから100倍うまくなる」ということではありません。

でも、こういう変化は起きます。

    • 数をこなす
    • 同じ場面に何度も出会う
    • よくある失敗に気づく
    • 迷わなくなる
    • 速くなる
    • 余った頭で、細かい所まで見える

数をこなすと、同じ場面に出会い、失敗に気づき、迷わなくなり、速くなり、細かい所まで見える、と6段で上がる階段の図解

みなさんにも、最初は遅かったのに、いつの間にか早くなった経験があるかもしれません。

たとえば、料理の包丁です。

最初は、一つひとつ考えます。

    • 「包丁をどこに置くんだっけ」
    • 「指はこうかな」
    • 「この厚さでいいかな」

でも、何十回、何百回と切っているうちに、変わってきます。

「このくらい動かせば、この厚さになる」が、体で分かってくるんです。

考えながらゆっくり切っていたのが、迷わなくなり、速くなり、大きさもそろってくる。

そういう変化です。

好きなゲームでも、同じです。

格闘ゲームなら、何回も練習するうちに、連続わざが早く出せるようになります。

なかなか
私も、お客さんとの電話を録音して、聞き返していた時期がありました。

だれかに言われたからではなく、自分で決めて始めたことです。

新人のころの数か月は、続けていました。

そのあとも、回数は減りましたが、やっていました。

電話は、断られることもあります。

「今は必要ないので結構です」「メールでいいですか」といった具合です。

でも、何度も経験するうちに、違いが少しずつ見えてきました。

    • 「この人は価格が気になっている」
    • 「この人は場所で迷っている」

そういう違いです。

同じ言葉を聞いても、次に何を聞けばいいかが、すぐに出てくるようになったんです。

成長するには、今の自分には少し難しいことにも、挑戦する必要があります。

ただし、きつければ何でもいいわけではありません。

包丁を早く使いたいのに、味つけばかり練習しても、ほしい変化にはつながりません。

大事なのは、「何をできるようになりたいのか」を決めることです。

そして、そのために必要な練習をします。

仕事も、同じです。

    • 話す力を伸ばしたいなら、人に説明する回数を増やします。
    • 資料を作る力なら、実際に作って、直してもらいます。

ただ長い時間働けばいい、というわけではありません。

伸ばしたい所に、少しずつ負荷をかけていきます。

「ラクに痩せる方法」を探し続けても、進みません。

食べる量や運動の基本を、飛ばしているからなんです。

成長も、同じことが言えます。

「楽な方法を探す」より、「伸ばしたいことを何度もやる」ほうが大事です。

ラクすぎると、なかなか変わりません。

きつすぎると、続きません。

無理をして体をこわしたら、数をこなすどころではなくなります。

少し難しい、くらいがちょうどいい。

そのくらいのイメージです。

毎日、ちょっとだけ良くする

少し難しいこと、と言っても、大きく変える必要はありません。

「ちりも積もれば山となる」ということわざのとおり、毎日の少しずつの積み重ねが、いずれ大きな差になるんです。

こんな計算も、あります。

今の状態を、1として考えてみます。

毎日1%ずつ前に進むと、365日後には、計算上、約38倍です。

逆に、毎日1%ずつさぼると、約0.03まで下がってしまいます。

もちろん、人の力がこの数字のとおりに増えるわけではありません。

ただ、毎日やっている人とやっていない人では、大きな差になる、というイメージです。

なぜ上手にならないのか。

なぜ上達しないのか。

これも前の話と同じで、まず、やっているか、やっていないかの差です。

みなさんは、できる人がどれだけの量をやっているか、知らないかもしれません。

私が見てきた人は、1日に100〜200件の新規の電話をかけていました。

だれよりも朝早く来ている人もいました。

外から見ると、「営業がうまいんだろうな」「話す才能があるんだろうな」と思います。

でも近くで見ると、ちがうんです。

「そもそも、試している回数が全然ちがったんだ」と分かります。

「あいつは、なんであんなに評価されているんだ」「たまたまうまくいっただけだ」と思うかもしれません。

でも、できる人がどれくらいストイックにやっているかは、知ったほうがいいです。

ただ、いきなりそこまでやる必要は、ありません。

2004年、イチロー選手は、年間の安打の記録をぬりかえました。

84年間、だれも破れなかった記録です。

なかなか
私は、イチロー選手がそう話しているのを、当時、実際に見ました。

こんな意味のことです。

小さなことの積み重ねだけが、とんでもないところへ行く道になる。

天才と言われる人が、そう言うんです。

だから、みなさんも、ちょっとだけでいいんです。

1日の少しの積み重ねがどれだけ大きいかを、分かっている人は、ほとんどいないと思います。

それだけで、ほかの人と差がつくんです。

その努力ができるかどうかで、これからが変わっていきます。

そして、インプットとアウトプット、その両方が大事です。

たとえば、サッカーがうまくなりたいとき。

まず、うまい人のプレーを見る、調べる。

これが「インプット」です。

そして、それを実際にやってみる。

これが「アウトプット」です。

うまいプレーがどんなものか分からないのに、練習してもうまくなりません。

プロのうまいプレーを見るだけでも、うまくなりません。

両方、要ります。

では、インプットとアウトプット、どちらに時間を使うほうがいいのか。

私は、アウトプットだと思います。

ノウハウややり方を、見てばかりではだめなんです。

実験でも、思い出す練習をしたほうが残る、という結果が出ています。

単語を40組覚えたあと、1週間後にテストをした実験があります。

思い出す練習をくり返した組は、約80%を覚えていました。

一度思い出せたあとは、読み直しだけを続けた組は、36%でした。

思い出すのも、アウトプットの1つです。

アウトプットというのは、実際に説明してみたり、人に教えてみたりすることです。

中でも、人に説明するのは、かなり効く方法です。

マニュアルを読むだけなら、「なるほど、分かった」で終わります。

でも翌日、新人に「これ、どうやって作るんですか」と聞かれたとします。

    • 「最初にここを入力して。あれ、なんでここはこの数字なんだろう」

説明しようとして、自分が分かっていなかった場所に気づきます。

さらに、実際に自分で1枚作ってみる。

すると、「知っている」が「説明できる」に、そして「できる」に変わっていきます。

何を勉強すればいいか、分からないときは

伸ばしたい所を決める、と言われても、迷う人はいると思います。

    • 「今、何をすればいいのか分からない」。
    • 「結局、何を勉強すればいいのか分からない」。

本当のことを言うと、目的がないと、この問いには答えられません。

「こうなりたい」があって、はじめて「だから、この勉強が要る」が決まるからです。

たとえば、不動産で働いていて、給料を上げたい。

それなら宅建を取る、という順番です。

目的がないと、勉強そのものが、しんどくなります。

とはいえ、やりたいことがまだ分からない、という人がほとんどだと、私は思います。

そういう人は、会社が変わっても使える力を身につけることから、考えてみてください。

「それって何?」と思うかもしれません。

厚生労働省のページでは、この力を「ポータブルスキル」と呼んでいます。

言い換えると、今の会社を離れても、次の職場にそのまま持っていける力です。

そのページでは、この力を9つに分けています。

たとえば、こんなものです。

    • 上司に報告し、意見を伝える力
    • お客さんとの考えのちがいを調整し、話をまとめる力
    • 決まったやり方を、自分なりに良くしていく力

ただ、これを見ても、「具体的には、どうすればいいの?」となると思います。

そこで、私なら、何を練習すればいいか分かるものから選びます。

今の仕事のどこで使うかが、はっきりしているものです。

さっきの9つとは別に、私が選んだ3つをあげます。

何を勉強するか迷ったときに選ぶ、文章を書く力・時間の使い方・数字を読む力の3つと、今日からできる練習を並べた図解

1つ目は、文章を書く力です。

報告のメール、お客さんへの案内、社内の資料。

どれも、文章です。

用件を先に書き、1文を短くして、順番どおりに並べる。

この3つができる人は、話すときも同じように整理して話しやすくなります。

練習の場は、毎日あります。

    • 今日送るメールの、最初の1行を用件にする。

それだけで、練習になります。

2つ目は、時間の使い方です。

これは、この記事の前半で書いたこと、そのものです。

急ぎか大事かで分けて予定に入れ、決めた時間で終わらせる。

つまり、ここまで読んだ人は、もう1つ分の練習を始めています。

3つ目は、数字を読む力です。

売上、経費、目標との差。

会社は、数字で動いています。

    • 自分の数字を、表計算ソフト(エクセルなど)で表にしてみる。
    • 前の月と並べてみる。

それだけで、上司と数字をもとに話せるようになります。

この3つは、どれも不動産の営業でなくても使えます。

会社が変わっても、そのまま持っていける力です。

何を勉強するか迷ったら、この3つのどれか1つを選んで、今の仕事の中で毎日やってみてください。

本や資格は、そのあとで選んでも遅くありません。

「この力を伸ばしたい」が先にあれば、最初に書いた「目的がある状態」になっているからです。

3. できるだけ早く出す

仕事を早く出すために大事な3つ(一人で悩まない・手を空けておく・100点にこだわらない)をプラス記号でつないだ見出し画像

完成する前に、見せる

3つ目は、できるだけ早く出すことです。

スピードの話です。

みなさんも、宿題や課題は、できるだけ早く出したほうがほめられる。

それは、なんとなく分かると思います。

仕事も、同じです。

ただ、大事なことが3つあります。

完成するまで一人で悩まないこと。

自分の手を空けておくこと。

そして、100点にこだわらないことです。

たとえば、上司から「お客さんに渡す資料を作って」と頼まれたとします。

何時間もかけて全部作ってから見せて、「こういう資料じゃないんだよな」と言われたら、ほとんど作り直しです。

なかなか
私も、前の記事で書いた資金計画で、同じ失敗をしました。

→ そのときの仕事の進め方は、仕事の進め方が分からない人へ。収入を上げるためにできることに書きました。

だから、完成する前に見せます。

まだ見出ししかない段階でも、「こんな順番で作ろうと思っています。方向は合っていますか」と聞けます。

    • 合っていれば、そのまま進める。
    • ちがっていれば、早いうちに直す。

これなら、あとから大きくやり直すことが減ります。

慣れていない仕事ほど、早めに見せます。

少しできたら確認して、もう少し作ったら、また確認する。

    • 大事なのは、仕上がってから見せることではありません。
    • 大きくずれる前に、小さく確かめることです。

全部作ってから見せて作り直しになる流れと、完成する前に見せて早いうちに直す流れを、上下で見比べる図解

自分の手を、空けておく

早く出すために大事なこと、2つ目。

自分の手を、空けておくことです。

効率化というと、「自分がもっと速く動く」と思うかもしれません。

でも、それだけではありません。

自分がやる仕事そのものを、減らすこともできます。

やり方は、大きく2つです。

仕組みにすることと、道具に任せることです。

自分の手を空けておく2つのやり方(仕組みにすること・道具に任せること)を並べた図解

まず、仕組みにすること。

これは、「誰がやっても同じようにできる形にする」ことです。

料理でいえば、レシピです。

レシピがあれば、作る人が変わっても、だいたい同じ料理ができあがります。

仕事なら、作業の手順、まちがえたときの直し方、チェックリスト。

そういうものを書き残しておきます。

「次の自分のためのメモ」くらいの気持ちで、かまいません。

私は不動産営業のとき、よく聞かれる質問と、その答えを、Wordやメモアプリにまとめていました。

新人のころに分からなかったことのメモも、一緒に。

あとから新人が入ってきたとき、それを見せて教えていました。

新人から新しい質問が来たら、さらに足していく。

なかなか
未来の新人のための1枚が、できていきました。

立派な教科書を作ろうとしなくても、大丈夫です。

    • 分からなかったことを、日報にでも書いておく。

それで十分です。

書き残しておくと、人にお願いするときに、すぐ指示が出せます。

「自分でやったほうが早い」と思う人も、いるかもしれません。

でも、自分1人でできることには、限りがあります。

同じ仕事に時間を取られて、新しいことに手が出せなくなります。

自分が作ったレシピで、ほかの人に料理を作ってもらう。

その間に、自分は別のことができます。

次に、道具に任せること。

私は、カレンダーで働いた時間を確かめてExcelに入れ、事務にメールする、という作業をしていました。

たとえば、この作業に、毎回15分かかっているとします。

1回15分なら、短いと思うかもしれません。

でも、毎回同じ手順なら、一度仕組みにしてしまえば、そのあとはほとんど時間がかかりません。

いつも同じ手順を、パソコンに代わってもらうこと。

道具に任せるとは、そういうことです。

「エンジニアでもないのに」と思うかもしれません。

でも、いまはAIに聞きながら、自分で作ってみることもできます。

もっと小さいものなら、辞書登録です。

私も、使っていました。

    • 「めーる」と打ったら自分のメールアドレスが出る。
    • 「じゅうしょ」と打ったら会社の住所が出る。

週に3回以上打っているものから登録すると、手間を減らせます。

そして、AIです。

「なんだか怖いから使わない」という声もあると思います。

でも、私はこれから必須になると思っています。

なかなか
洗濯機があるのに、手で洗い続けているような感覚です。

使いこなせなくて、かまいません。

まず触ってみる。

私はいま、ブログを書くときにChatGPTとClaudeを使っています。

「これを調べてまとめて、資料にしておいて」と頼めるAIも、出てきました。

ほかにも、便利な道具はいろいろあります。

たとえば、Trello(トレロ)。

付箋を並べて、仕事の進み具合を見えるようにする道具です。

Evernote(エバーノート)は、メモや画像を集めておいて、あとで探せるノート。

覚えておかなくていいことの、置き場です。

    • Slack(スラック)は、会社のLINEを仕事ごとの部屋に分けたようなチャットです。
    • GitHub(ギットハブ)は、ファイルを直した記録を残しながら、みんなで管理する場所。
    • Gamma(ガンマ)は、文章やメモから、資料のたたき台を一気に作る道具です。
    • Canva(キャンバ)は、毎回デザインをゼロから考えなくて済む道具。
    • Felo(フェロー)は、調べたことをそのままマインドマップや資料に変える道具です。
    • Zapier(ザピアー)は、「○○が起きたら△△する」を自動でやってくれる道具。
    • Recraft(リクラフト)は、AIで画像を作って、使える形に整えるところまでできる道具です。

全部を使う必要はありません。

あると知っているかどうかで、差がつきます。

使い方が難しそうでも、いまはAIに聞ける。

みなさんも、iPhoneの機能を全部使っているわけではないと思います。

それと同じです。

    • いまやっている作業の1つを、道具に任せてみる。

それで十分です。

自分の手を空けておけば、急ぎの仕事が来たとき、すぐに動けます。

100点にこだわらない

早く出すために大事なこと、3つ目。

100点にこだわらないことです。

「えっ、完璧にしなくていいんですか」と思うかもしれません。

「まだ完璧じゃないから出せない」と、手元に置いたままにしている人もいます。

もちろん、妥協が許されない仕事はあります。

医療・航空・インフラ・セキュリティには、小さなミスが大きな事故につながる仕事もある。

1回の失敗が、取り返しのつかないことになる。

こういう仕事で、手を抜いてはいけません。

不動産営業なら、お客さんに渡す契約書や重要事項説明書です。

早さよりも、まちがえないことが大事です。

でも、毎日の仕事の全部が、そうではありません。

本当に、80点でもいい仕事はあります。

場合によっては、70点でも十分な成果が出ることもある。

90点を95点にするより、80点のものをいくつも出す。

学校のテストなら、1教科だけ100点でほかが手つかずより、5教科そろって80点のほうがいい。

時間をかけて1つを仕上げるより、80点のものを5回出して、反応を見ながら直す。

そのほうがうまくいくことも、あります。

大事なのは、満足ラインを知ることです。

相手が「ここまでできていれば十分」と思う線のこと。

100点にこだわらず、相手がここまでできていれば十分と思う満足ラインを知ることを、1本の棒と点線で示した図解

この記事の前半で書いた、相手の期待と同じです。

仕事を受けたときに、どこまで仕上げればいいのかを、先に決めます。

分からなければ、聞けばいいです。

    • 「どのくらいの仕上がりで出せばいいですか」。

この1問で、かける時間の目安が決まる。

なかなか
私も、不動産営業のとき、案内の前に調べる物件の数は、お客さんによって変えていました。

10件くらい調べたお客さんも、います。

その人に合っているのが3件、というときもありました。

どこまで調べるかは、お客さんに合わせて、自分で考えていたんです。

この見分けができるようになると、「一生懸命がんばっているのに、成果が出ない」を減らせます。

すべての仕事に100点の力を注いで、疲れてしまうことも、少なくなるはずです。

あわせて、急ぎなのか、大事なのかも考えます。

前半で書いた、急ぎでも大事でもない仕事は、やらないと決める。

これも大事です。

たとえば、過剰な進捗報告の会議や、資料のフォント・行間・色にかける時間です。

「そこじゃないよ」と言いたくなる仕事は、本当に結構あります。

全部を100点にしないからこそ、時間をかけるべき仕事に、時間を使えます。

そのぶん、時間の効率が上がり、次の仕事にも早く手をつけられる。

上司になったら、仕事の中身が変わる

上司になると、自分が成果を出すからチームが成果を出せるようにするへ仕事が変わることを、矢印で示した見出し画像

最後に、少し先の話です。

評価されて昇進し、部下を持つ立場になったら。

仕事の中身が、変わります。

部下に経験を積んでもらい、チームとして成功させること。

これが、リーダーの仕事になります。

リーダーにも、いろいろな種類があります。

1つは、上の人が決めて、みんなが動く型です。

リーダーが「何をするか・どう進めるか・だれが何をやるか」を決めて、指示する。

「おれについてこい」の形です。

トップダウン型、と言います。

もう1つは、自分が成果物を作るのではなく、チームが成果を出せるようにする型です。

「このゴールに行く」と決めたら、困っている所はどこか、何が邪魔になっているかを見る。

道具は足りているか、どんな研修が要るか。

こういうことを考えて、チーム全体を支える側に立つ。

サーバント型、と言います。

この2つは、両方いります。

どちらにも、いい所と悪い所があるからです。

みんなで話し合っているばかりで、話が進まないときもあります。

期限があるなら、「こうやるから」と決断しないといけないときもある。

でも、なんでも「ここはこうして、言うとおりにやって」だと、部下がしんどくなります。

みんなの意見を全部取り入れるのは、そもそも無理です。

だから、支えることも必要だし、引っぱることも必要です。

このバランスに、正解はありません。

リーダーのトップダウン型とサーバント型を左右に並べ、この2つは両方いると示した図解

トップダウン型が強いのは、急ぎのときです。

やることが山ほどあって、だれが何を担当するか決まっていなくて、時間がない。

そういうときは、リーダーがやることを全部並べて、だれが何をやるかを決めます。

終わった人に次の仕事を渡し、状況が変わったら順番を変える。

    • 迷っている時間が減り、決断が速い。
    • 経験が少ない人でも、動きやすい。

サーバント型は、一人一人が考える力をつける機会を作れます。

現場が忙しくなったら手伝い、困っている人の邪魔を取り除く。

教えて、一緒に考える。

長い目で見れば、一人一人が成長することも大事です。

でも、まだ何も達成していなくて、早く成果が要るとき。

リーダーが決めたほうがいいこともあります。

そして上司になると、人を評価する側になります。

今までは、評価されていた側でした。

だから、相手に何を期待しているのかを、相手にも分かるように伝えることが大事です。

指示の仕方も、具体的に言うことが必要になります。

    • 「この1か月でやってほしい」
    • 「今日の2時までに終わらせて」
    • 「いまやっている仕事は、あとにして」
    • 「問題があるなら、こうして」

こういうことを、ちゃんと言わないと分かりません。

みなさんも、新人のときは分からないことだらけだったと思います。

なかなか
私の場合は、分からなかったことを書いていました。

だから、そこを説明できるようになっていた。

頼むときは、このくらいまで言います。

    • 何をしてほしいのか=「売上資料を作って」。
    • 何のためなのか=「明日の会議で、売上が落ちた理由を見るため」。
    • どこまでできればいいのか=「商品別に、先月と比較できればOK」。
    • いつまでなのか=「今日17時まで」。
    • ほかの仕事と、どちらが先なのか=「昨日頼んだ資料より、こっちを先に」。

そのためには、この記事で何回も書いてきた、急ぎか大事かで順番を決めることが必要です。

伝える力がないと、「何を言っているの」となります。

チームリーダーになったときは、人に頼んだり教えたりすることも初めてです。

新人みたいな感覚になる。

教わる側だけではなく、教える側も一緒にレベルアップしないといけません。

あとは、勘違いしてはいけないことがあります。

    • リーダーになったら偉くなった、自分の能力をみんなに見せる、ではありません。
    • チームで目標を達成する。

そのために、チームの力を最大限に活かし、みんなが仕事をしやすい状態を作ることです。

たとえば、営業チームです。

営業が一番できる人が上司になっても、毎回自分で契約を取りに行く。

その人自身は、すごい。

でも、その上司が休んだら、チームが止まります。

    • 今月はどのお客さんを優先するか、だれにどの仕事を任せるかを決める。
    • ほかの部署との面倒な調整は、自分が引き受ける。

「自分が成果を出す」から、「チームが成果を出せるようにする」へ。

上司になると、ここが変わります。

そして、感情的になったり怒鳴ったりすると、信頼を失うこともあります。

    • 「なんでできないんだ」
    • 「考えないとだめじゃん」
    • 「なんで伝わっていないの」
    • 「話、聞いてた」

そういう気持ちになることは、もちろんあります。

でも、そのときこそ、自分の伝え方にも直せる所がなかったか。

自分に足りない所はなかったか、まず考えます。

ここでも、営業と同じように、伝える力が要ります。

「この指示では、ここが分からないな」と気づけるか。

目的、期限、どこまでを期待しているか。

これを伝えて、何回も話して、方向を確かめる。

そして、ほめて、お礼を言う。

これも、上司の仕事です。

なかなか
私の場合は、ミスをしたことを怒る、ということはありませんでした。

なんでそうなったのかの確認は、大事です。

ただ、ミスを隠したときは、それは違うんだよ、と伝えていました。

感情的には、できるだけならないように。

自分がしてもらいたかったことを、こんどは自分がする。

それだけです。

まとめ

評価されるための3つのことと、それぞれの要点6つをチェックリストでまとめ、小さく1つやってみると締めた見出し画像

評価されるとは、「この人に頼むと、期待したものを、ちゃんと早く返してくれる」と思ってもらうことです。

そのためにやることを、3つに分けて書きました。

1. 何を求められているのかを、確認する
    • 評価するのは、自分ではない
    • 急ぎなのか、大事なのかで順番を決める
2. 仕事の質を上げる
    • まず、数をこなす。インプットしたら、アウトプットする
    • 何を勉強するか迷ったら、会社が変わっても使える力から
3. できるだけ早く出す
    • 完成するまで一人で悩まない
    • 自分の手を空けておく。100点にこだわらない

上司になったら、「自分が成果を出す」から「チームが成果を出せるようにする」へ変わります。

そして、休憩も取ります。

次の仕事に集中するために、頭を休ませる時間です。

目をつぶる、水を飲む。

なかなか
それだけでもいいので、私はできるだけ休憩を取るようにしています。

ただ、給料は、どの業界のどの会社で働いているかで決まる部分も大きいです。

→ 業界や会社で給料がどう変わるかは、年収60万円アップでわかった「給料=自分の価値」ではない理由でくわしく解説しています。

この記事も、読んだだけで終わらせず、アウトプットしてみてください。

読んでも、やらない人がほとんどだと思います。

だから、小さく1つやってみる。

それだけで、これからが変わっていきます。

参考にした主な出典

時間はあるだけ使ってしまう、という話
  • C. Northcote Parkinson「Parkinson’s Law」The Economist、1955年11月19日号
    「仕事は、与えられた時間いっぱいに膨らむ」の元になった文章
    → The Economist のページ
覚え方の実験
  • Karpicke, J. D., & Roediger, H. L.「The Critical Importance of Retrieval for Learning」Science 319巻 966〜968ページ、2008年
    単語40組を覚えたあと、1週間後のテストで、思い出す練習を続けた組は約80%、一度思い出せたあとは、読み直しだけを続けた組は36%だった実験
    → 論文のページ
会社が変わっても使える力
  • 厚生労働省「ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)」
    ポータブルスキルの説明と、9つの力の一覧・2026年9月29日確認
    → ページ
チームを支える型(サーバント型)
  • Robert K. Greenleaf「The Servant as Leader」1970年
    「サーバント型」という考え方の元になった文章
    → Greenleaf Center のページ
イチロー選手の記録
  • SABR(アメリカ野球学会)「October 1, 2004: Ichiro Suzuki breaks George Sisler’s single-season record with 258th hit」
    2004年10月1日、1920年から84年間破られなかった年間安打の記録を更新した試合の記録
    → ページ