私も、不動産営業の新人のころは、分からないことだらけでした。
お客さんの資金計画も、パソコンの使い方も。
みんな忙しくて、後輩にかまっている時間もなく、毎日が勉強でした。
いま思えば、「分からない」ではなく、「知らない」だけだったと思います。
収入を上げるために、自分ができること。
それは、生産性を上げて、評価されることです。私の場合は、金曜日までの仕事なら、木曜日には確認をお願いしていました。
上司から任せてもらえる仕事は、増えたと思います。
読み終わるころには、次の3つがわかります。
まずは、いま任されている仕事からです。
働くって、そもそも何をすることなんだろう?

私は、こう考えています。
だれかの「困った」を引き受けて、「助かった」と思ってもらう。
そのお礼として、お金をもらう。
少しかたい言葉でいうと、「評価されて、対価をもらう」です。
引き受ける仕事には、大きく2つあります。
人がやりたがらない仕事と、できる人が少ない仕事です。
まず、人がやりたがらない仕事から見ていきます。
たとえば、お店でこう頼まれたとします。
正直、楽しい作業とは言いにくいですよね。
でも、だれかがやらないと、お店は回りません。
だから、引き受けた人は「助かった」と思ってもらえます。
これも、大事な仕事です。
ただ、こうした作業は、やり方を覚えればほかの人でも代わりができます。
次は、できる人が少ない仕事です。
エクセルの仕事でも、次の2つはちがうんです。

上は、やり方を渡されています。
下は、困りごとを渡されています。
そこは、自分なりに考えるしかありません。
だから、できる人が少なくなります。
資料づくりも同じです。
下を頼める人は、職場に多くいません。
経験によって、差がつくからです。
頼むほうは「あなたに任せたい」と思います。
できる人が少ないほど、高い対価につながりやすくなります。
もう1つ、大事なことがあるんです。
やればやるほど、「助かった」「ありがとう」と言われる場面が増えていきます。
すると、その仕事を「やりたい」と思えてくることがあります。
できれば、「あなたに任せたい」と言われる仕事を増やしたいですよね。
「やりたいこと」は、どうやって見つかるんだろう?

そう言われたことはありませんか。
面接でも聞かれます。
そのたびに、こう思うんです。
面接では、調べて出てきた答えを、当たりさわりなく話していたと思います。
でも、分からないのは、おかしなことではありません。
やったことがないからです。
たとえば、接客をしたことがない人が、こう聞かれたとします。
答えられないですよね。
やったことがないことは、本当にやりたいかどうかも分かりません。
だから、まずはやってみるしかないと、私は思っています。
私の場合は、こうでした。
不動産の会社を選んだのは、宅建を持っていたからです。
「なんとなく不動産かな」くらいの気持ちでした。
入ってからは、任された仕事をやりました。
そのなかで、小さな「できるかも」が見つかりました。
お客さんの条件に合わない物件を見たときのことです。
結果的に、信頼してもらえたんです。
そこで、気づいたことがあります。
商品を押す営業は苦手でも、相手の立場で考えることならできる、と。
と思う人もいるかもしれません。
でも、ほんの少しでいいんです。
私の「できるかも」も、そのくらい小さなものでした。
仕事は、だれかの役に立っています。
だから、相手がいます。
接客ならお客さん、資料づくりなら上司や同僚です。
その相手から「ありがとう」「助かったよ」と言われると、うれしくなります。
うれしいと、またやりたくなることがあります。
私にも、お客さんからこんな言葉をもらった場面がありました。
うれしかったです。
少し得意なのかな、と思えました。
そのうち、「この人に案内してほしい」と言われることが出てきました。
「不動産会社に任せたい」が、「私に任せたい」に変わったんです。
そのとき、思いました。
「この人の意見を聞いてみたい」と思ってもらえたとき。
そこから、私にしかできない仕事になっていくのかな、と。
振り返ると、私はこの順番でした。

だから、いまやりたいことが無くても、焦らなくて大丈夫です。
「やりたい」は、最初からなくてもいい。
まずは、いま任されている仕事からです。
収入を上げるために必要なこと

収入を上げるために、自分ができること。
それは、生産性を上げて、評価されることです。
生産性とは、かんたんに言うと、こういうことです。
仕事は、自分の力で人の役に立って、評価されるものです。
だから、頼まれた仕事で期待以上のものを出すと、さらに評価されます。
任された仕事をしっかりやるのは、大前提です。
そのうえで、さらにプラスアルファをする。
それが、「すごい」につながります。
評価とは、何でしょうか。
頼む人には、「これぐらいやってほしい」という期待があります。
できあがった成果がその期待を超えたら、プラスの評価になります。
たとえば、「今月の売上をまとめておいて」と言われたとしましょう。
売上を、間違いなく表にする。
これが、期待されている成果です。
売上が間違っていたり、データが足りなかったりしたら、評価はマイナスになります。
そして、期待を超えるというのは、こういうことです。
この売上の表は、会議で使います。
前の年や先月と、比べるためです。
それなら、前の年や先月との差も、分かるようにしておく。
すると、「そこまでやってくれたの?」となります。
大事なのは、状況に合わせて期待を超えていくことです。
期待を超えるには、どうすればいいのでしょうか。
私が最初のころに、意識していたことがあります。
細かく確認することと、少しでも早く出すことです。
まずは、確認の話をします。
初めて、お客さんの担当を、上司と一緒につかせてもらったときのことです。
そう頼まれて、「やっと成果を出せる」と思いました。
張り切って、作りました。
でも、返ってきた言葉は、こうでした。
全然、ちがったんです。
確認せずに、進めていました。
最初に少し方向がずれただけなのに、そのままずれた方向へ進んでしまったんです。
メールの文章でも、物件のチラシでも、同じことがありました。
だから、途中でチェックしてもらいます。
早めに聞いておけば、期待の確認ができます。
ずれていくことも、ありません。
とくに最初のころは、途中や方向性を、細かく確認するのが大事です。
次は、速さです。
頼まれたことを、少しでも早く出すこと。
たとえば、「金曜日までに、この表をまとめておいて」と頼まれたとき。
木曜日には、「できたので、確認お願いします」と出せるようにしていました。
早く出すと、ほかの仕事の指示が来ます。
上司から任せてもらえる仕事は、増えたと思います。
もちろん、早く出すだけではだめです。
質も、期待に届いていないといけません。
早く出したけれど、全然まとまっていない。
これでは、だめですよね。
だから、途中で確認してもらうんです。
だれでも意識できる、仕事の心構え

評価されるために、大切なことがあります。
返事を、早くすることです。
これが、本当にものすごく大事です。
返事をするだけで、いいんですよ。
たとえば、「この仕事、どうなっている?」と聞かれたとします。
気づいたら、すぐに返す。
もちろん、見られていないことや、分からないこともあると思います。
それでも、「分かりません」と伝えるのは大事です。
そして、私のまわりでは、忙しい人ほど、本当にすぐに返ってきます。
返事を早くすれば、相手の作業の時間を奪いません。
信頼にも、つながります。
これは仕事に大きくかかわることですが、だれでも意識できることですよね。
プライベートの連絡でも、返信が遅い人はいますよね。
と言って、なかなか返ってこない人です。
それだと、信頼がなくなったりします。
恋人でも、そうですよね。
連絡がまったく来なかったら、「冷めたのかな?」と思われます。
仮に、本当は冷めていなくても、相手からはそう思われます。
返事ができないなら、できない理由を早く伝える。
せっかく仕事を頼んでくれたのに、「次からは、ほかの人に頼もう」となります。
せっかく興味を持ってくれたのに、「ほかの人と付き合おう」となってしまうんです。
そして、人のせいにしないことです。
社内で、「あの人は、こうだよね」と言う人がいます。
「あの人の仕事のせいで」と、言っている人もいますよね。
もちろん、納得がいかないことも、あると思います。
全部自分が悪い、と思う必要もありません。
ただ、他人を変えることは、できません。
だから、自分のやり方を変える意識を持ちます。
こう考えるんです。
仕事で「分からない」が続くときの考え方

仕事をしていれば、壁にあたることがあると思います。
難しいことを任されて、「これ、どうすればいいのかな?」となるときです。
そういうことが、立て続けに起きると思います。
「この資料、作っておいて」と言われても、「どうやって?」となりました。
電話が鳴っても、どう出ればいいのかが分かりません。
電話が鳴るたびに、緊張しました。
「このメールに、返信しておいて」と言われたときも、同じです。
お客さんの資金計画も、パソコンの使い方も、分かりませんでした。
みんなが、どういう時間配分で仕事をしているのかも、分かりませんでした。
大きいことも小さいことも、いろいろあります。
みんな仕事が忙しくて、後輩にかまっている時間もありませんでした。
私の場合は、そういうときに助けてくれた人が、一人だけいました。
そのときに言われたのは、こういうことです。
まったく自分で考えないのは、だめ。
でも、悩みすぎて進まないのも、違う。
だから、15分やって分からなかったら、もう教える。
新人のころは、間違えていい。
でも、ミスをごまかすのは、だめ。
分からないのに、知ったように進めるのも、だめ。
ここからは、「いいな」と思った考え方です。
いまは、私も、こう考えています。
みなさん、基本的には、「分からない」というより、「知らない」だけです。
だから、知ればいいんです。
「自分は、何を知らないんだろう?」と考えると、次にやることが見えてきます。
ただ、「知っている」と「できる」は、少し違うんです。
つい、本でも動画でも、見て知ったら、できると勘違いしてしまいます。
実際にやってみると、全然できていないと気づくんです。
だから、仕事で、少しずつ、「分からない」を「知っている」にしていきましょう。
「知っている」を、「できる」にしていきましょう。

やることが見えてくる、問題の分け方

私は、問題ややることを、細かく分けて考えることが大事だと思っています。
具体的に、「じゃあ、どうすればいいか」まで分けていくんです。
これができれば、問題を解決するためにやることが、見やすくなります。
たとえば、「お客さんへの案内で、毎回あわてる」とします。
お客さんを、一人で案内できるようになりたい、という場面です。
まず、あわてる理由を、書き出してみるんです。
そして、それぞれ、どうすればいいのかを書きます。
物件について答えられないなら、案内する物件を、先に調べる。
聞かれそうなことを、考えておく。
比べる物件を知らないなら、周りの物件を調べる。
質問されると頭が真っ白になるなら、よく聞かれる質問を確認する。
分からなければ、持ち帰る(調べてから、あとで答える)。
こういうことをやっていけば、やることが見えてきます。
基本的に、問題ややることは、細かく分けていけます。
私がいま、この分け方に使っているのが、マインドマップです。

マインドマイスターという道具を、使っています。
無料でも、マップを3つまで作れます(2026年9月時点)。
仕事で、人に説明する準備をするときにも、使います。
「こんな感じの準備で説明しよう」と、分けて書き出していきます。
これで、物事が整理できるんです。
仕事も、楽になっています。
もちろん、最初は、これすらも、どうやっていいか分からないかもしれません。
でも、みなさんは、マインドマップを知りました。
ここから実際にやって、「できる」にしていきましょう。
まとめ

そのお礼として、お金をもらいます。
「やりたい」がなくても、「分からない」ばかりでも、大丈夫です。
まずは、いま任されている仕事から、1つずつ「できる」にしていきましょう。
参考にした主な出典
本文で紹介した道具- MindMeister(マインドマイスター)料金ページ=無料プランで作れるマップは3つまで
2026年9月21日確認
→ ページ






