今の会社のままがいいのか。
新しい会社に行ったほうがいいのか。
それとも、もっと成長できる所を探すべきか。
そう考える場面は、だれにでも来ます。
今まで身につけた力を使って、より大きな成果を生む仕事へ移る。
これを、キャリアシフトといいます。
転職で自分の価値を調べるのは、無料でだれでもできます。
求人を見るだけなら、お金はかかりません。
転職は、「する」と決めなくてかまいません。でも、考えることは、だれもがやったほうがいい。
最初に始めたのは、YouTubeを見ることでした。
この記事は、キャリアシフトを考える人に向けて書きました。
読み終わる頃には、次の3つが分かります。
まずは、考えるところからです。
転職は、「する」と決めなくていい

今まで身につけた力を使って、より大きな成果を生む仕事へ移る。
これを、キャリアシフトといいます。
たとえば、営業の仕事。
自分ひとりが売るところから、みんなが売れる仕組みを作るほうへ移っていく。
売上のデータから、チームの課題を見つける。
「どうすれば、チーム全体がもっと成果を出せるか」を考える仕事です。
とはいえ、変わるのは簡単ではありません。
今の仕事に、大きな問題はない。
だから、このままでいいかなと思う。
でも、同じ場所にいると、飽きてもきます。
一方で、変わるのは怖い。
そういう気持ちが、入り混じります。
私も、「ここにいたら、自分はあまり成長しないのでは」と考えたことがあります。
このままの未来で、後悔しないかな。
そう考えて、新しいことに踏み出しました。
同じことを同じようにやっているだけだと、いずれ追い抜かれます。
まわりの人もレベルアップしていくし、環境も変わっていくからです。
そう考える人もいると思います。
でも、考え方を変えてみてください。
AIを使いこなして、自分の仕事のやり方を変えるんです。
たとえば、30分かけていた仕事が、AIを使えば5分で終わるとします。
残りの25分で、自分は何をするのか。
AIに限った話ではありません。
パソコン、スマホ、食洗機、洗濯機。
「これを使ったら、実力が身につかない」とはなりません。
使って、どんどん仕事を早くしていく。
まわりがみんなスマホを使っているのに、ずっと固定電話しか持っていない。
それは、おかしいじゃないですか。
変わらないことが、リスクになることもあります。
私の会社に、中途(=新卒ではなく、はたらいた経験のある人の採用)で入ってきた人がいます。
前の会社には、5、6年いました。
その人は、会社を出てみて、今までやっていたことは古かったと気づかされていました。
だから、転職や副業について考えてみる。
自分の仕事を変える可能性を、考えてみる。
読んでみてほしい本が、2冊あります。
1冊目は、『チーズはどこへ消えた?』。
ある日、いつもの場所からチーズが消える話です。
2匹のネズミは、すぐに新しいチーズを探しに出ます。
2人の小人は、チーズが戻ってくるのを同じ場所で待ちました。
2冊目は、『カモメになったペンギン』。
氷山で暮らすペンギンの1羽が、「この氷山、溶けてきていないか」と気づきます。
でも、まわりはなかなか動きません。
どちらも、同じ場所にい続けることが、リスクにもなると教えてくれる本です。
もちろん、転職がかならず必要なわけではありません。
転職すれば、かならず給料が上がるわけでもないからです。
国の雇用動向調査(2025年)は、転職して会社に入った人の給料を、前の会社と比べています。

増えた人は40.8%。
変わらなかった人は25.5%、減った人は31.0%でした。
10人いれば、4人は上がって、3人は下がっています。
それでも、考えることは、だれもがやったほうがいい。
考えるだけなら、失うものはありません。
だれにも会わずに、家でできます。
この記事では、考えるときに見るところを、順番に書いていきます。
1. どこへ行くかを考える

会社を探す前に、まず業界を見る
転職するときは、成長している会社に行く。
これが、大事になってきます。
給料は、会社に利益があるから出せるものです。
伸びていない会社だと、どうしても払える元がありません。
では、どうすればいいのか。
業界を見ることです。
給料は、業界で大きく変わります。
厚生労働省の調査(2025年)では、月給がいちばん高い業界と、いちばん低い業界で、1.60倍の差がありました。
釣りで考えてみてください。
同じ腕の人が、3時間釣りをします。
1人は魚がたくさんいる池で、もう1人は魚がほとんどいない池で。
釣れる数は、変わります。
うまくいかないのは、魚が少ない池でがんばっているからかもしれません。
結果は、自分の能力と、いる場所の2つで変わってきます。
追い風の中を走るのと、向かい風の中を走るのとでは、ちがうんです。
くわしくは、このあと書きます。
業界を見るのに使えるのが、『日経業界地図』や『会社四季報 業界地図』です。
私も、就活のときと転職のときに開きました。
開いてみると、思っていたのとちがうことが出てきます。
ふだんの生活で目に入る業界は、世の中のほんの一部です。
それなのに、今の会社しか知らないのは、もったいないと思います。
たとえば「AIの業界に行きたい」と思ったとします。
思いつくのは、ChatGPTのようなサービスを作っている会社かもしれません。

でも、そのまわりには、半導体・データセンター・電力・クラウド・冷却設備と、いろいろな会社があります。
AIそのものを作れなくても、伸びている市場に入る道はあるんです。
転職サイトを開くと、求人がたくさん出てきます。
でも、求人だけでは、その会社が5年後にどうなっているかは分かりません。
だから、会社を探す前に、まず業界を見ます。
知らなかった会社を知るだけではありません。
どの会社の売上が伸びているか。
隣の業界のほうが、伸びていないか。
その目で見ると、会社を点ではなく、業界全体の中で見られるようになります。
選択肢が、広がっていきます。
ただし、働く人が増えている業界の給料が、高いとは限りません。

総務省の労働力調査(2025年)で、働く人がもっとも増えたのは「医療・福祉」です。
前の年より、25万人増えました。
同じ年の月給を見ると、医療・福祉は31万5,700円で、16の業界のうち12番目。
10万人増えた情報通信業は40万6,000円で、4番目でした。
伸びているかどうかと、給料が高いかどうか。
2つとも見ます。
次は、実際の求人を見ていきます。
求人を見て、足りないスキルを知る
少し興味がある業界の求人や募集要項を見てみると、面白い発見があります。
「自分なら、どんな会社に行けるんだろう」くらいの軽い気持ちで、かまいません。
私の友達は、30代後半で求人を見てみました。
「この仕事いいな。年収も高い」と思った求人には、こう書いてあったそうです。
そこで「自分に足りないのは、設計経験なんだ」と分かった。
ここまで見えると、やることが具体的になります。
「もっと勉強しよう」のような、あいまいなものではなくなるんです。
会社の中にいるだけだと、見える範囲がせまい。
比べる相手は、同僚か、去年の自分くらいです。
でも、求人はちがいます。
同じくらいの経験で、年収が50万円ほど高い求人が、ふつうにあるんです。
もっと見ていくと、休日の数も分かります。
興味のある会社や、「ここに貢献したい」と思う会社が出てきたとします。
そうしたら、どうやったらそこで働けるかを考える番です。
たとえば、IT関連の会社の求人です。
「Excelの関数」「VBA経験者歓迎」と書いてあったとします。
VBAなんて、名前しか知らない。
それなら、目指すには、ここを埋めなければいけないと分かります。
ほしい年収、「これくらいあれば安心」という年収。
そこに届くには、今の自分と何がちがうのか。
求人を見ると、その差が見えてきます。
差が分かったら、どんなスキルが求められているかを知って、埋めていく。
ここで1つ、気をつけたいことがあります。
「この資格があれば、いいところに行けるだろう」で勉強を始める人が、けっこういるんです。

準備は、順番が逆です。
行きたい会社、希望の給料がある会社、興味のある会社。
その募集要項に「このスキル」「この資格」とあるから、それを勉強する。
資格ではなく、実務経験が求められていることもあります。
その資格が本当に必要なのかは、会社の募集要項を見て確かめてください。
そうしないと、勉強がむだになってしまいます。
募集要項には「SQL・Python・Tableau」のような言葉も出てきます。
「なにこれ?」となるものです。
でも、本当にその仕事に就きたい人、今を変えたい人は、勉強します。
今の自分にできること、足りないこと。
求人や募集要項で確かめて、勉強して、使ってみる。
それをくり返せば、できるようになっていきます。
見るだけなら、お金はかかりません。
応募しなくてもいいし、会社を辞める必要もありません。
求人を見る場所は、転職サイトのほかに、国のサイトもあります。
求人は、転職先を探すためだけのものではありません。
今いる場所を測る、ものさしにもなります。
ただし、本当の自分の値段は、求人を見ただけでは分かりません。
同じ仕事でも、給料の幅が広いからです。
正確に知りたいときは、人に聞くほうが早い。
そのときのことは、給料が少ないと感じる人に向けた記事に書いています。
業界か職種、片方だけを変える
「軸ずらし転職」という考え方があります。
motoさん(本名・戸塚俊介さん)が、2019年8月に出した本で、大きな柱として紹介しているものです。
本の名前は『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』(扶桑社)。
「職種」か「業界」のどちらかを、年収の高いほうにずらす転職のこと。

たとえば、小売の業界で営業をしている人が、IT業界の営業に転職する。
営業という経験は残して、業界だけをずらす形です。
IT業界で営業をしている人が、同じIT業界の営業企画に変わる。
こちらは、業界はそのままで、職種をずらす形です。
片足はいままでの経験に残したまま、もう片足を別の場所へ移す。
そういう考え方です。
伸びている業界に入って、そこで身につけた知識をもとに、ちがう職種に変えていく。
前の仕事は、不動産の営業です。
営業は経験があってできるので、SaaS(=インターネットで使うソフトを売る会社)の営業に行ったんです。
それで、年収は額面(=税金や社会保険料を引く前の金額)でだいたい60万円上がりました。
SaaSの営業では、お客さんの気持ちを経験できました。
使っているお客さんがやめる理由、新しいお客さんが買う理由・買わない理由。
営業をやっていると、「こういう商品があったら」と思うようになるんです。
気持ちよくすすめられるのは、やっぱりいい商品だからです。
大事なことが、「どう売るか」から「そもそも何をつくるか」に移っていきました。
でも、営業をしていたからこそ、身についた感覚があります。
「お客さんは、ここで困っている」「ここでつまずく」という感覚です。
さいしょから、そこを解決できる商品をつくる。
そこに目が向いて、今度は商品企画に移りました。
転職のときに、いままでの経験を捨てるのではありません。
前の経験を、背中に積んでいくイメージです。
いまある武器で、伸びている業界に入る。
入ってから、その業界の武器を拾う。
次は、その2つを持って、隣の仕事へ行く。
そこそこ得意なものを、2つ3つ組み合わせる
仕事の基本は、期待されていることを確かめて、それを超えること。
質をさらに上げて、生産性を上げて、スピードを持つことです。
この基本のことは、評価されるための3つのことに書きました。
ここから先は、オリジナリティの話です。
「自分にしかできないこと」があると、さらに評価されていきます。
そう思うかもしれません。
でも、だれにでも何かしらあります。
まず、この考え方を知ってほしいんです。
かけ合わせるのは、この5つです。

これを、うまくかけ合わせます。
たとえば「営業しかできない」ではなく、こう考えてみてください。
「中古マンションの営業にくわしく、お客さんへの説明も新人教育もできる人」になります。
ここまでいくと、同じことができる人は、だいぶ減ります。
もう1つの例です。
IT業界で、データ分析ができる。
営業のスキルもあって、SaaSの新規営業をやってきた。
「営業も分かる、データ分析の人」になります。
数字から、営業の問題を見つけられる人です。
この考え方は、本にもなっています。
藤原和博さんの『100万人に1人の存在になる方法』(ダイヤモンド社・2019年)です。
ちがう3つの分野で、それぞれ5年から10年の経験を積む。
その3つをかけ合わせて、「100万人に1人」の存在を目指せる、という話です。
ポイントは、全部が完璧に得意でなくていいこと。
というより、そんな人はあまりいません。
そこそこ得意なものを3つ持って、組み合わせで珍しい人になる。

たとえば、不動産の営業がWebマーケティングを数年やる。
SEOや広告、SNS、アクセス解析などです。
「不動産を知っているマーケター」になります。
それだけでも、めずらしい。
そこに、AIや業務の効率化を覚える。
この3つを1人で分かる人は、ぐっと少なくなります。
AIがいちばん得意な人でも、不動産に日本一くわしい人でもない。
マーケティングの第一人者でもありません。
それでも、3つを1人で分かる人は、めったにいないんです。
2. 面接の準備をする

面接の前に準備する3つのこと
応募したい会社が見つかったら、次は面接です。
面接で大事なことは、仕事と同じです。
相手が、どういう人を採用したいのかを考えること。
そのために、面接の前にやることが3つあります。

1つ目は、会社を調べること。
会社のホームページを、まったく見ない人がいます。
業界のことも、まったく知らない。
それだけで、大きなマイナスになります。
仕事で大事なのは、事前の準備です。
面接の準備ができない人は、「仕事の準備もできないのかな」と見られます。
これでは、志望動機の薄さが見えてしまいます。
アプリ、モデルルーム、商品など、使えるものがあれば使っておきます。
「サービスは使いましたか」「感想や、直したほうがいい所は」と聞かれることもあるからです。
その商品が、どんなふうに紹介されているかまで見るためです。
ちゃんと調べている人は、話が具体的になります。
「地域密着を大切にしている所に、魅力を感じました」ではなく、こう話せます。
そうやって、会社の強みを理解しておきます。
「ちゃんと、この会社を受けに来ている」ことが、相手に見えます。
2つ目は、会社が困っていることまで考えること。
見ているのは「条件を全部満たしているか」だけではない、と言っていました。
「このチームの、どんな問題を解決できるか」も見ている、と。
たとえば、求人にこう書いてあったとします。
ここから、こう考えます。
入ったあとに起こりそうな問題を、面接で質問してくる人もいるそうです。
「この人は、仕事の中身をかなり具体的に考えてきたな」と伝わります。
3つ目は、自分の経験を数字で言えるようにすること。
何が求められていて、どんな問題があるのか。
そこに、自分の経験やスキルを、数字で伝える。
「こういうことができます」と言えたら、受かります。
ただし、数字だけでは足りないことがあります。
1つの会社の数字は、「景気や商品のおかげでは」と見られることがあるからです。
数字のとなりに、「自分が何をしたか」を1つ添えます。
受かるイメージを持てるように、事前に準備をする。
準備は、できます。
面接で話すこと
準備ができたら、次は話し方です。
面接で話すのは、調べた相手の会社のことと、自分の強みやできること。
この2つを、一致させるために話します。

自分の側は、この3つ。
会社の側は、この3つです。
重なる部分を、話します。
自分には普通にやっていた仕事が、相手には大事な経験、ということがあるんです。
準備がしっかりしていれば、「こういう質問が来るな」と想定できます。
シンプルに伝えることも、意識できます。
「この質問で、どこを見られているのか。だから、こう答えよう」まで考えました。
自己紹介、なぜ転職するのか、なぜこの会社か、あなたの強みは何か。
聞かれることは、いろいろ考えられます。
ただ、本質や軸になる部分は同じです。
切り口によって、言い方を変えるだけ。
具体的に話す。
それでどんな効果や評価につながったか、そしてこの会社でも使えることを話します。
簡潔さも、大事です。
たとえば、不動産の営業なら、最初はこうなりがちです。
ぜんぶ順番に話したくなって、長くなります。
これを、削っていく。
面接で話が長くなり、結果として「何が言いたいの?」となる人もいるんです。
だから、先に結論を用意します。
その結論を支える要素を、いくつか考える。
具体的な例と、成果と、会社での使い道も用意しておきます。

面接では、答えを最初に言います。
たとえば、こうです。
「分析では何を見たの?」「チームにどう広げたの?」と聞かれたら、そこだけ詳しく話します。
この質問なら、このポイントを話す。
聞かれたら、詳しく話す。
面接は、営業や恋愛と、仕事の本質そのものが似ていると思います。
「かわいいから付き合いたい」と言われても、なんかちがう。
転職も、「有名な会社だから」「年収が高いから」ではだめなんです。
これを、具体的に伝えられるか。
恋愛なら、こうです。
転職の面接なら、こう話せます。
営業も同じです。
「この商品を売りたいんです。売上の目標があるので買ってください」ではだめ。
お客さんが知りたいのは、「それ、私に何の役に立つの?」です。
会社が知りたいのも同じ。
「あなたを採用すると、私たちには何が返ってくるのか」です。
「御社で成長したいです」ではなく、こう話す。
もう1つ。
熱量や思いが伝わったら、本当に「この人を雇いたい」となります。
本当に入りたいと思っている人は、やっぱり何か伝わるんです。
表面の言葉だけでは、見えない部分です。
「私のこと、本気で好きなんだ」と伝わったら、ちょっと好きになりますよね。
3. 評判をためる

評判は、次の会社にもついてくる
推薦、評判、人脈というものがあります。
部署が移るときや転職のときに、人から推薦される。
転職で、これほど強いものはありません。
ただ、推薦する側になって考えてみてください。
いい人、働きやすい人でないと、推薦したくないですよね。
そのとき、こう推薦しました。
これは、逆のことも起こります。
元同僚や元上司が、「この人を推薦しますか」と聞かれる。
そこで「一緒に働きにくかった」となると、推薦してもらえません。

自分の名前が出たとき、何と言ってもらえるか。
これが、とても大事です。
こうなると、「まわりを壊す人は採らない」となります。
会社全体で見れば、採らないほうがいいからです。
前の会社での評判を、会社が確かめることもあります。
「リファレンスチェック」と呼ばれる手続きです。
なお、会社が前の職場に問い合わせる場合は、本人の同意を取ってから行うのが、法律と指針に沿った形です。
(職業安定法 第5条の5・平成11年労働省告示第141号。答える側の前の職場には個人情報保護法 第27条)
評判は、退職するときに突然作るものではありません。
毎日の小さな仕事で、貯まっていくものです。
「また一緒に働きたい」と思われる人になる
あなたのまわりにも、「あの人と働きたい」と思う人がいるはずです。
「あの人は信用できる」と思う人も、いるでしょう。
信用も、そのときにいきなりできるものではありません。
積み重ねです。
人とのつながりは、実は大きな財産になります。
そう思い出す人です。
では、どうしたら人とのつながりはできるのか。
仕事でも恋愛でも同じで、相手を想像することです。
私が覚えているのは、部下に仕事を教えたあとのお礼です。
何がありがたかったのかまで、具体的に言ってくれる人がいます。
「今、こういう便利なツールがあるんです」と教えてくれる人もいます。
私が「ライターの仕事を知りたい」と話したとき、同僚がこう言ってくれました。
相手が困っていることを、解決してあげる。
単純に、お礼を言う。
大事なのは、称賛や感謝を、自分から伝えることです。
人から好かれる人は、まず自分が相手を好きになります。
応援される人も、まず自分が相手を応援しています。
「あなたが好きになってくれたら、私も好きになる」ではありません。
「私はあなたのことが好きです」と言われたほうが、こちらも好きになろうと思えます。
「何もできない」と思うかもしれません。
でも、感謝や姿勢は、だれでも今日から意識できることです。
上司、同僚、部下にかかわらず、細かく言葉にする人がいます。
私も、こう言われたことがあります。
「やって当然」で流さず、「やってくれてありがとう」と言われると、うれしいものです。
そういう人は、やはり好かれています。
ただし、自分をすり減らしてまで、という話ではありません。
自分の仕事が終わらなくなるほどは、引き受けない。
お互いに持っているものを交換できると、お互いに尊敬できます。
若い人のほうが、SNSや若者のニーズをつかんでいることがあります。
「〇〇と言えばこの人」があると、強いです。
50代の上司から、聞かれることもあります。
そうすると、「じゃあ、ここの部分は任せてみよう」となります。
それが好評だと、他の部署にも広がっていくことがあります。
「この人に聞くと、仕事が楽になる」と思われる。
すると、「チームにこの人を入れたい」となります。
辞めるときも、相手を想像するのは同じです。
私は、退職を伝えるとき、直属の部長にこう声をかけました。
引き継ぎで意識したのは、「自分しか知らない」をなくすことです。
業務マニュアルを作って、マネージャーに渡しました。
自分あてに来ていた依頼メールも、今後はマネージャーへ送るよう、依頼元に伝えるところまで。
わからない所が残っていないかも確認して、引き継ぎの資料に足しました。
自分がいなくても、仕事が回るようにしておく。
今やっていること1つ1つが、未来の自分への評価になります。
でも、長い目で見るのはむずかしい。
だから、1日1日を大事にできないのだと思います。
まとめ

でも、考えることは、だれもがやったほうがいい。
この記事では、考えるときに見るところを、3つに分けて書きました。
もちろん、転職すれば給料が上がる、とは限りません。
国の調査では、10人いれば、4人は上がって、3人は下がっています。
だから、まずは考えるところから。
気になる業界の求人を、1つ開いてみる。
見るだけなら、お金はかかりません。
応募しなくてもいいし、会社を辞める必要もありません。
→ 給料が業界で変わる話は、給料が少ないと感じる人に向けた記事にくわしく書いています。
→ 今の会社で評価される話は、評価されるための3つのことに書きました。
今やっていること1つ1つが、未来の自分への評価になります。
今日の仕事も、その1つです。
参考にした主な出典
読んでみてほしい本(2冊)- スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』扶桑社、2000年11月
いつもの場所からチーズが消えたときの、2匹のネズミと2人の小人の話
→ 国立国会図書館サーチの記録 - ジョン・P・コッター/ホルガー・ラスゲバー 著、藤原和博 訳『カモメになったペンギン』ダイヤモンド社、2007年10月
氷山が溶けてきていることに気づいたペンギンの話
→ ダイヤモンド社のページ
- 厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況」表6、2026年8月31日公表
2025年に転職して会社に入った人のうち、前の会社と比べて賃金が「増加」した人は40.8%、「変わらない」人は25.5%、「減少」した人は31.0%。対象は、働く人が5人以上の事業所に入った人で、前の勤め先でも雇われていた人。パートを含む
→ 概況のPDF
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」第5-1表 産業別
フルタイムで働く人の、2025年6月の所定内給与。16の産業のうち、いちばん高い「電気・ガス・熱供給・水道業」が44万4,000円、いちばん低い「宿泊業,飲食サービス業」が27万7,200円で、1.60倍の差。「医療,福祉」は31万5,700円で12番目、「情報通信業」は40万6,000円で4番目
→ 表のPDF
- 総務省統計局「労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均結果の概要」表I-8、2026年1月30日公表
産業ごとに働く人の数。「医療,福祉」は前の年より25万人増え、「情報通信業」は10万人増えた
→ 概要のPDF
- 厚生労働省「ハローワークインターネットサービス」
全国のハローワークで受け付けた求人を検索できる。2026年10月3日確認
→ サイト - 厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」
500を超える職業について、仕事の中身・必要なスキル・賃金の目安を調べられる。賃金は統計をもとにした目安で、その仕事に就いたときにもらえる額そのものではない。2026年10月3日確認
→ サイト・2025年3月18日の厚生労働省の発表
- moto『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』扶桑社、2019年8月
「業界」か「職種」のどちらかを、年収の高いほうへずらす転職=「軸ずらし転職」の元になった本
→ 国立国会図書館サーチの記録
- 藤原和博『100万人に1人の存在になる方法 不透明な未来を生き延びるための人生戦略』ダイヤモンド社、2019年12月
3つの分野で、それぞれ1万時間=5年から10年かけて100人に1人になり、かけ合わせて100万人に1人を目指す、という考え方の元になった本
→ ダイヤモンド社のページ
- 「職業安定法」第5条の5
人を採る会社も、応募した人の個人情報を集めるときは、目的を示して、その範囲で集める。ただし本人の同意がある場合はこの限りでない
→ e-Gov 法令検索 - 「職業紹介事業者、求人者、労働者の募集を行う者、募集受託者、募集情報等提供事業を行う者、労働者供給事業者、労働者供給を受けようとする者等がその責務等に関して適切に対処するための指針」平成11年労働省告示第141号
個人情報は、本人から直接集めるか、本人の同意の下で本人以外から集めるなど、適法で公正な手段によること
→ 新潟労働局のページ(抄) - 「個人情報の保護に関する法律」第27条
会社は、法令に基づく場合などを除き、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に渡してはならない=答える側の前の職場に当たる条文
→ e-Gov 法令検索






